新城幸也オンライン記者会見(2021年7月15日開催)

新城幸也オンライン記者会見(2021年7月15日開催)

Q1:今回の東京のコースの印象はいかがですか?

新城選手:東京を出ることがコースをきつくしていますよね。東京の中でもきついコースを(設定することは)出来るのですが、登りの距離が短くてその場合僕に合っていると思います。(笑)

今回(は)富士山を登るということで、すそ野から行くと14キロくらい登らなければいけなくて。なおかつ三国峠が7キロ、勾配きつい所は4キロありますからね。

その部分で、世界選手権とこれまでのオリンピックは、周回(コース)っていうのが多く、同じ登りを何回も登るっているのが多かったのです。

(しかしながら、)今回の東京オリンピックは、ほぼ周回コースではなくラインレースのような感じなので、同じ場所を通るのは山中湖ぐらい。

勝負どころが、どこにくるのかは多分、強豪国の動きによって決まってくるので、世界選手権みたいに残り3周のこの登りって(いうふうに)待てないというか、その前に動くこともあるでしょう。

そこはやっぱり経験が必要かなっていうふうに思いましたね。

Q2:今回のコース、タフなのは間違い無いですか?

新城選手:はい。前回のリオデジャネイロも結構タフなコース設定でしたけれども、今回の東京もそれに匹敵するもしくはそれ以上のタフなコースになるかと思いますね。

Q3:試走されたということですが、計何回くらい?

新城選手:試走といっても全工程234キロを一回にやった訳ではなくて、(ポイントポイント分けて)全部で5回以上は走っています。

Q4:今回のコースの特性として、例えば海外のレースとここが攻め方として似ているなどありますか?

新城選手:そればかりは地形なので無いです。あと、こういう(日本独特の)暑さの地域っていうのも少ないです。(その意味では)僕自身もあまり体験したことがない状況なので、どうなっていくのか当日楽しみです、

Q5:日本人として、富士山に向けて走っていくというのは味わい深いと思いますが、新城選手はいかがですか?

新城選手:そりゃもう天気が良いことを願うだけです。

天気が良いと(富士山が)見えるのですよね。天気が悪いとほんと雲の中に隠れていて、ほんとにどこに行くのかも見えないので。

もうそれはもう、富士山向かう時に晴れていることを願うだけです。

Q6:メダルを狙う選手は、どこで仕掛けてくると予感していますか?

新城選手:多分、富士山で仕掛けてくる選手もいるでしょうし、それが逃げ切ることもあるし、全部捕まってスプリントになるかもしれないですし、もしくは三国までみんなでゆっくりで、三国から「用意ドン」で三国だけの勝負になるかもしれないですし、それはもう全くわかりません。走ってみないと。

Q7:人数が日本チームは2名で、他国には5名のチームが複数います。どこの国が主導権を握ると予想されますか?

新城選手:そればっかりは、もう走りながらですかね、それしかないですね。

一つ言えることは、世界選手権みたいに8人とかではないので、5人で230キロをコントロールするのは相当過酷で3人を勝負どころ用に残しておきたいとなれば、2人しか行くことが出来ない。そうなると1カ国でずっとコントロールするというのは難しい。やはり、2−3カ国まとまらないと。レースを落ち着かせるならそれしかないですよね。

Q8:今回走るにあたって、対戦が楽しみな選手はいますか?

新城選手:ロードレースの出走は150人で、勝つのは1人ですから、(チームメイトの)増田さん以外、全員が敵ですよ。1対1の勝負ではないので、その人に勝っても優勝しなきゃ意味無いので。

Q9:ずばり、優勝候補は?

新城選手:30人くらいいます。(笑)

Q10:どこの国が(メダル獲得に)くると思われていますか?

新城選手:コロンビア、フランス、ベルギー、スロベニア、ドイツ。ほぼ狙ってきている国ばっかりですよね。

難しいですね。今や、サイクリングはインターナショナルになってきているので、その主要国だけ抑えてればいいというわけではなくなってきているので。全くわからないです。

Q11:ご自身の中で、この1年間で選手としての成長を感じられておられますか?

新城選手:(総合的に)チームからの信頼で去年から今年にかけてグランツール、ジロ・デ・イタリア出させてもらって、登りに対する不安は少し減りましたね。やはり、きついステージをいくつもこなしてきたので、そういう部分ではきついレースというのは身体に叩き込んできました。その意味では、この1年間、良い準備は出来たかなと思います。

Q12:新城選手は、今回でオリンピックは3度目になりますが、グランツール等を数多く経験されている中で、オリンピックなりの雰囲気の違いを感じることはありますか?

新城選手:やはり、全然違います。普段僕らがレース走っているのは出走人数が各チーム7人なり6人なり8人なり、1チームの数が決まっています。けれど、オリンピック、世界選手権は特殊でその国によって参加人数が変わり、レースがちょっといつもとは違う展開になることもあります。でもそれが嫌いでもなくて、世界選手権でもいくつか成績は出せているし、そういう部分では走り方は心得ているので、あとはもう自分の力を出し惜しみしないように、悔いの残らない走りをするだけです。

Q13:東京オリンピックに際して、プレッシャーを感じられておられますか?

新城選手:プレッシャーは今のところ全く無いです。その時になったら感じるのではないですかね。

Q14:緊張しているような雰囲気を感じますが、やはり今までとは違う感覚ですか?

新城選手:違います。こんなにレースを走らないで出場するオリンピックは(今までに)無いので。そういう部分では、僕もどうなるか初めてのことなので、まあそれは不安でもあるし、楽しみでもありますね。これまでは、常にツール・ド・フランスを走ってから1週間後にオリンピックがあったので。それが今年は(ツール・ド・フランスに出場して)ないので、やっぱりいつもと違う、これまでのオリンピックとは違うので、それが楽しみでもあり不安なところでもありますね。練習がいくら出来ていても、結果を出すのはレースなので、そのレースがどうなるかってことについては、緊張感というか不安というか、(それは)抱いています。

Q15:(今年度は)レースが少ないという話もありましたが、(東京オリンピックの)直前、レースに出場しないで行うかたちの調整はあまり経験がなかったのではないでしょうか?

新城選手:ヨーロッパにいるとほぼ毎週末レースを走っているので、ジロ・デ・イタリア明けに、1ヶ月以上レースが空くというのはほとんどなくて、逆を言えば、ヨーロッパにいれば走っているレースもあって、だけどそうではなく僕は合宿をしてオリンピックに出場するという道を選んだので、まずそこは自分で決めたことなのでしっかりやっています。

Q16:入国がこの時期(7月上旬)になったのはツール・ド・フランスのリザーブに選ばれるかどうかの影響があったためでしょうか?

新城選手:そうです。

Q17:もっと早く帰国して準備したい思いもあれば、ツール・ド・フランスに出たいというお気持ちもあったとは思うのですけど。その辺のご心境はいかがでしたか?

新城選手:どちらでもいいように心は準備していました。もちろんツール・ド・フランスに選んでもらったらツール・ド・フランスを断らずちゃんと行きますし、今回はチームとしてジロ・デ・イタリアも走ったので、今回はツール・ド・フランスをスキップでというふうに。でも、やっぱりこの世の中なにが起こるかわからないので、本当に開幕ぎりぎりまで(ヨーロッパに)とどまるしかなかったですね。チームもやっぱりリザーブで1番目に入れてくれていたので、(出場)選手に何か問題があれば僕が行くことになっていたので、こういうことになりました。

Q18:ツール・ド・フランスの出場について不明確な状況下で、ジロ・デ・イタリアから今までどのような調整をされてきましたか?

新城選手:ツール・ド・フランスを走るためにジロ・デ・イタリアの後は、動いていました。リカバリー優先で、なおかつツール・ド・フランスを走ってもオリンピックが走れるように、結構ジロ・デ・イタリアの後はゆっくりして、ツール・ド・フランスの1周目、調子はマックスではないけれども3周目に上がってオリンピックというふうに考えていたので。で、ツール・ド・フランス(の出場)がなくなって、それからはトレーニングに励んでいます。

Q19:日本に帰国されて準備しているアドバンテージはありますか?

新城選手:ナショナルチームとして、今(7月15日現在)トレーニング出来ているので、毎日身体のケアだったり、メカニックだったり、しっかり準備出来ています。それが一番いいですよね。ありがたいです。思いっきりトレーニング出来ます。

Q20:帰国されて、トレーニングにおいて、特に気をつけていることはありますか?

新城選手:勝負がかかる「最終的な力勝負」は、やはり登りだと思うので、そこが自分として一番強化しなきゃいけない部分でもありますね。

登りで遅れてしまったら勝負する権利さえも失ってしまうので、まず最低限登りで先頭集団に残れるくらいのコンディション、登りの力、そこを最終調整としてやっています。

 Q21:増田選手とチームとしての走り方について、今(7月15日現在)考えていることがあれば教えて下さい。

新城選手:僕らは2人ですが、他の強豪国は(チームメンバーの数が)5人だったり4人だったりもっと数がいるのですね。

なので、僕らが主体でレースを動かすというのではなくて、今考えていることは、僕が成績を出せれば良いのですけど、(レースの)展開上、増田選手が成績を出さなければいけないかもしれないですし、そればかりは、レースを走りながら、もう二人で協力しながら、日本にどちらかが良い成績を残せればいいかなと思っています。

二人で沈むのではなく、やっぱりどちらかがトラブルになることも、もちろんありますし、そういう部分では今決めていることは、ほぼ無いです。レース(の展開)に従って、それに合わせて僕らは自分たちがミスをしないように自分たちの良い展開になるように進めていこうというふうに思っています。

Q22:(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県が)無観客開催になり、ロードレースもなるべく沿道で応援しないようにということになりました。

新城選手:それに関しては自転車ロードレースが好きな方々のほうが心を痛めていると思います。せっかくトップ・プロの走りが見られるのに、それはもうロードレースだけじゃなくて、全ての競技そうだと思います。

Q23:日本では東京を中心に感染者が増えています。今の日本の状況をどのように捉えられておられますか?

新城選手:僕が出来ることっていうのは、注射打てる訳でもないですし、走ることなのですよね、僕の仕事っていうのは。

僕が本当に出来ることは、もうそれしかなくて。

それを止めてしまったら、僕じゃなくなるし、自分が出来ることをして、少しでも皆さんの力というか、励みになれたらいいなと思います。

Q24:ほとんど無観客になった中、富士スピードウェイに観客が入る状況の中で、ゴールされる意味合いはいかがでしょうか?

新城選手:各自で感染症対策をお取りになられた上で、世界トップの走りを見て欲しいですね。

日本で230キロ走るって言ったら東京から名古屋くらいまで走るのですかね。

それを自転車で走ってきて、多分、日本の皆さんってあまり見たことがないでしょう。それを目の前で、どういう速さで上りを登っているのか、(集団が通った時、)これだけの人数が通るとこんな風が吹くのだとか、そういう普段感じられないところを感じて欲しいなと思います。

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